: 韓国の反応
 韓国の8月の消費者物価指数が、対前年同月比でマイナス実数値(マイナス0・04%)を記録した。1965年に統計を取り始めてから初めてのマイナスだ。8月は気候によって農水産物が変動しやすいが、2019年1月から連続して0%台なのだから、これはすごい。

 輸入依存度が高い国で、その通貨はこの1年間、対ドルでも、対円でも下落してきた。それなのに消費者物価上昇率が8カ月連続して0%台とは、新「漢江(ハンガン)の奇跡」と呼ぶべきかもしれない。

 ところが、この1年間の物価関連ニュースをチェックすると、「奇跡」への疑問は広がる一方になる。

 韓国の場合、最低賃金引き上げで、賃金は上昇しているが、税金や年金支払いの増額で、世帯当たりの可処分所得は減っている。

 さらに、生計費に占める外食費の比率がとても高い。外食費比率(17年)は日本が4・8%なのに対して、韓国は13・3%にも達する。自炊をしない単身世帯が多いことが背景にある。

 そういう構造的要因を抱えるなかで、韓国の喫茶店、ハンバーガーショップなど軽食店は今年1月、5~20%の値上げに踏み切った。法定最低賃金の大幅引き上げに伴う措置だった。が、消費者物価指数は対前年同月比0%台。

 3月には、市外バス運賃が平均11%値上げした。タクシーも27%値上げした。しかし、0%台行進は続いた。


 今年1-3月期の消費者物価動向を、中央日報(19年4月30日)が以下のように総括していた。

 「上昇率は前年同期比0・5%だが、同じ期間に必須消費品目の価格は大きく上昇した。穀物価格が急騰してコメが18・5%、玄米が23・1%、もち米が24・7%、大豆が21・4%上がり、牛肉は国産が2・2%、輸入が2・8%、鶏肉が10・9%上昇した。水産物もスルメが15・6%、タコが21・1%、練り製品が9・9%、塩辛が4・2%など大幅な上昇を示した。牛乳が5・4%、醗酵乳が4・2%上がった。ここにリンゴが6・9%、ナシが41・1%、モモが22・6%など主要果物価格も上昇した」

 それでも0%台行進の理由を、同紙はこう書いている。

 「(物価指数の計算を)構成する項目の中にはマイナス上昇率を示し価格が下がった品目もあるが、高いプラス上昇率を示したものもある。ところが価格が下がったのは、たいてい消費者が買わなかった結果の可能性が大きい。購入していない品目の低い価格は体感できない」

 おかしな日本語訳文だが、要は国民の日常生活とはほとんど関係ない物品が消費者物価指数の計算項目に入っていて、それらの物品の値下がりが、全体の指数を0%台に抑えているということだ。

 となると、韓国は何のために消費者物価統計を取っているのだろうか。

 最近は安い居酒屋も値上げしている。焼酎シェア1位の「チャミスル」の出庫価格が6・45%上がったことがきっかけだ。ソウルの冷麺は、盛岡冷麺の名店よりも高くなった。

 韓国の民間シンクタンクは9月8日、19年の予測成長率を2・1%から1・9%に引き下げた。「スタグフレーション」進行中と思われるが、韓国の国営放送は、おかしな消費者物価指数を根拠に「デフレへの憂慮が広がる」と報じている。

 ■スタグフレーション 景気後退と物価上昇が同時に発生する現象。賃金が上がらないのに物価が上昇し、資産価値が減っていく。国民生活は困窮し、「最悪の経済状態」と言われている。
https://www.zakzak.co.jp/smp/soc/news/190912/for1909120001-s1.html

: 韓国の反応
米2割上げるのはヤバいな

: 韓国の反応
ウォン高になってるしまだまだ平気でしょ

: 韓国の反応
最低賃金上げたからかな?

>>19
さっきこの関連した記事を読んだ。
賃金上昇もそうだし、GDPやその他
日本を追い抜こうと全力で背伸びしまくったのが原因らしい。
これは今の中国も同じ。
庶民の財布より成長が進んだ物価、給与体系は経済を崩壊させる。

: 韓国の反応
スタグフレーションって、どんなのだけ?
公民だか現代社会だかの時間に習って言葉だけは記憶しているけど
インフレとデフレが斑に入り組んで同時進行するんだったか?
すっかり忘れたが、とにかく単純な現象ではないということだったうよな印象だわ

>>32
端的に言えばジンバブエ一歩手前の現象という事だな

>>45
いやあれは所得は上がってたからハイパーインフレだ

>>32
普通なら物価が上がれば所得もあがる、物価が下がれば所得も下がるのに
スタグフレーションだと物価が上がってるのに所得が下がる
普通戦争でもなければならないんだけど

憂国桜の簡単経済学
スタグフレーションの解説
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経済には「景気」と「物価」の二つの大きな要素がある。


理想的なのは「好景気」と「物価下落」の組み合わせ。これはまれにしか生じない。


最も多いのが「好景気」と「物価上昇」の組み合わせ。

景気が過熱し需要が供給を上回って物価が上昇してしまう。

景気が良ければ、ある程度の物価高も我慢できるかもしれない。


「不景気」と「物価下落」の組み合わせ。

「デフレ不況」不況で需要が低迷すれば、値下げで対応するのは当然のこと。

こちらも、物価が下がる分だけ、不況に対する不満も小さくなるといえる。


「不景気」と「物価上昇」の組み合わせ。これがスタグフレーション


景気停滞を意味するスタグネーション(stagnation)

物価上昇のインフレーション(inflation)を組み合わせた造語だ。


不景気なのに、なぜ物価が上昇してしまうのか? 


スタグフレーションの原因の代表的なものが、一次産品価格の上昇。


原油価格をはじめとした一次産品の価格は、景気とは無関係に上昇する場合がある。

その代表的な例が1970年代のオイルショック。


この時は、原油価格の急騰が物価全体に波及、賃下げなどのリストラが追いつかずに企業業績が悪化、景気全体が急速に失速してスタグフレーションを引き起こした。


 また、何らかの理由で供給能力が低下し、需要に追いつかなくなった場合にもスタグフレーションが発生する。


その典型例が戦争や大規模災害で、生産設備が大きな損傷を受けて供給不足が生じて物価上昇を招く。

一方で企業の生産活動は低迷したままで、失業率も高止まりし、スタグフレーションに陥ってしまう。


スタグフレーションを克服するのは容易ではない。


景気が悪化した場合には金融緩和が実施される。

しかし、スタグフレーションでは物価高も同時に起こっていることから、物価上昇につながる金融緩和を実行できない。


反対に物価抑制を優先させるために金融引き締めを行うと、今度は景気が悪化してしまう。


スタグフレーションは、単純な経済政策では解消できない